先日、とある会議での記念講演で、今の薬剤師にとって大切なのは、病態を診て患者様の病状を判断する力とのこと。(決して診断をしてはいけません。医師法に抵触します)
私も、一理『あると思います。』
在宅医療を進めるにあたってこの力が無ければ、『薬の配達屋さん』にしかならない・・・。
特に、『解剖学・病理学・生理学』の知識を求められる。
せめて、医師国家試験レベルがあればいいとのことでした。
これは、薬学4年制のカリキュラムでは、少しふれる程度。
確かに薬剤師は、薬の薬効・作用機序や副作用はよく知っています。
しかし、薬が本当に効果を示しているのか、はたまた副作用が出始めているのか等の判断が難しい。
実際、バイタルイサイン等のリアルな情報から病状を判断して服薬指導にあたる事が求められるようになると思います。
場合によっては、処方設計への参画も求められるかも。
(それはDrの仕事と言われるかもしれませんが)
例えば、在宅では、気管支拡張剤の吸入薬の使用頻度が多すぎるかな?と思うことに出くわすこともあります。
その時に、呼吸音や脈拍数や心音や手足の振るえ等を診て、実際に使いすぎなのか、うまく吸入出来ていなくて使用頻度が多くなっているのか判断するのも大切かもしれません。
これだけでも、指導内容が違ってきます。
Drへの情報提供も変わってきます。
こういった、今まで薬剤師が出来なかった?!事も将来の薬剤師の果たす役割なのかもしれません。
聴診器や血圧計などを持って在宅での服薬指導に出かける日も近いかも。
まずは、『弱点の克服』が必要なのです。
『うっ・・・頭が・・・』
(富士さん)